【遊戯王デッキ紹介】刻不知之神獣 -前編-
初めましての方は初めまして。
細々と遊戯王を嗜んでいる もろほし(@gillnote9284) です。以前は ぎるそん とかいう名前だった気もします。
今回はデッキ紹介記事の、"前座"です。
デッキの中核を担うエースカード及びその関連カードが何分古いカード(長いこと再録なし)であるため、知らない方々もいるかと思います。
なのでまずはエースカード及びその関連カードを知ってもらおうという記事です。個人的感想も含めて各カードを紹介していこうと思います。
知ってる!という方は後々アップされるであろう後編から見るのも良いかと思います。
目次
1. エースモンスター
では早速、今回のデッキのエースモンスターに登場してもらいましょう!どうぞ!
スフィンクス・アンドロジュネス
☆10 光属性 獣族
ATK 3500 / DEF 3000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上の「アンドロ・スフィンクス」と「スフィンクス・テーレイア」が同時に破壊された時、500ライフポイントを払う事でのみ手札またはデッキから特殊召喚する事ができる。
このカードが特殊召喚に成功した時、500ライフポイントを払う事で、エンドフェイズ終了時までこのカードの攻撃力は3000ポイントアップする。
誰コイツと思ったそこの貴方、反応は間違っていません。
なんと初出16年前、再録13年前。(遊戯王カードデータベースより)
ン~~古い!
アメリカ産映画『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 光のピラミッド』(2005年:日本でテレビ公開)にて黒幕が使用したカードらしいですね。
ちなみに本記事執筆者は本作品を見たことがない。
早速、僕と一緒に効果を一つずつ見ていきましょう。
このカードは通常召喚できない。
ふむ、特殊召喚モンスターですか。エースモンスター足り得る良い条件ではないでしょうか。(上から目線オタク)
盤面に《アンドロ・スフィンクス》と《スフィンクス・テーレイア》を用意しなきゃいけない!?
しかも同時に破壊しなきゃいけない!?
え、「時、できる」だからタイミングを逃す!?!?
ンンン、なんだコイツ(真顔)
でも、こういう三癖くらいあるモンスター使いたくなりますよね。わかります。(何が)
500LP失うのはまあ、許容範囲内でしょう。(おっと、カオスアトランタルは出禁だゾ☆)
余談なのですが、このカードは『デッキからチェーンブロックを組んで効果が発動する』という珍しい効果を持っています。
全てを調べたわけではないですが、この効果を持っているのは《ナーガ》と《スフィンクス・アンドロジュネス》のみとなります。
公開ゾーンからデッキに戻って効果が発動する《ナーガ》はまだしも、公開ゾーンを一切経由・参照せずにデッキから効果が発動し特殊召喚される《スフィンクス・アンドロジュネス》は異色ですね。
混同されがちですが、「憑依装着」モンスターや《レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン》などは召喚ルールによる特殊召喚であるため、チェーンブロックを作りません。
またまた余談なのですが、『同時に破壊された』というテキストはこのカード特有となります。同時に、といっても何かあるわけではないのですが、効果・戦闘と書いてないのが後編で解説予定の内容に関連してたり、してなかったり。
このカードが特殊召喚に成功した時、500ライフポイントを払う事で、エンドフェイズ終了時までこのカードの攻撃力は3000ポイントアップする。
特殊召喚するだけで攻撃力6500!?
前述の意味不明な出しにくさに見合った効果ではないでしょうか。
しかもこのカード、蘇生制限を満たしていれば墓地から蘇生が可能。《死者蘇生》などの各種蘇生札で再度フィールドに舞い戻ることができ、かつ3000ポイントアップ効果を再度使用することで6500という超攻撃力でまた攻撃しにいけるという…ンンンン強い!!
エースモンスターに据えるにはピッタリなロマン砲ですね。
さらに500LP失うのはまままあ、許容範囲内でしょう。みんな1000LPくらい軽率に投げるでしょ?(偏見)
2. 関連カード
ではでは《スフィンクス・アンドロジュネス》関連カードの面々に出てきてもらいましょう!まとめてどうぞ!
アンドロ・スフィンクス
☆10 光属性 獣族
ATK 3000 / DEF 2500
フィールド上に「光のピラミッド」が存在する場合、500ライフポイントを払う事でこのカードを手札から特殊召喚する事ができる。このカードは召喚・特殊召喚したターンに攻撃をする事ができない。このカードは墓地からの特殊召喚はできない。このカードが戦闘によって守備表示モンスターを破壊した場合、破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。
スフィンクス・テーレイア
☆10 光属性 獣族
ATK 2500 / DEF 3000
フィールド上に「光のピラミッド」が存在する場合、500ライフポイントを払う事でこのカードを手札から特殊召喚する事ができる。このカードは召喚・特殊召喚したターンに攻撃をする事ができない。このカードは墓地からの特殊召喚はできない。このカードが戦闘によって守備表示モンスターを破壊した場合、破壊したモンスターの守備力の半分のダメージを相手ライフに与える。
光のピラミッド
永続罠
自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードがフィールド上から離れた場合、自分フィールド上に存在する「アンドロ・スフィンクス」、「スフィンクス・テーレイア」を破壊しゲームから除外する。
では、また僕と一緒に《アンドロ・スフィンクス》と《スフィンクス・テーレイア》の効果を一つずつ見ていきましょう。(《光のピラミッド》は特に言うことないので割愛します。)
あまりの効果にうるさくなってるかもしれませんが、ご容赦いただけるとありがたいです。
フィールド上に「光のピラミッド」が存在する場合、500ライフポイントを払う事でこのカードを手札から特殊召喚する事ができる。
ンンンンンンン、《光のピラミッド》触る手段ほとんどないが??《光のピラミッド》が手札に来るまで最上級モンスターの《アンドロ・スフィンクス》と《スフィンクス・テーレイア》を抱えてろってことぉ???
いや、普通にきついっすね…。
永続罠《光のピラミッド》を触る手段が現状のカードプールではかなり少ないという点、テキストからは読み取り辛いですが、召喚ルールによる特殊召喚であるため相手ターンに特殊召喚するということもできず、普通に使うと相手ターンを経由してからでないと特殊召喚できない点などなど。
一応、アドバンス召喚はできますが…します?といったところ。
吐けない最上級モンスターを手札に抱えてるのストレスの元ですね。
当時はともかく、進歩した今のカードプールなら《アンドロ・スフィンクス》と《スフィンクス・テーレイア》を盤面に出力する方法は多くはないですがあるにはあります。なので後編で紹介するデッキには《光のピラミッド》を採用していません。
まあ《光のピラミッド》ありきのこの使いにくい効果はまだ序の口なんですけどね。では、次。
このカードは召喚・特殊召喚したターンに攻撃をする事ができない。
ンンンンンンンンンンンン、何故召喚酔い?拙僧は遊戯王OCGをやっているのであってデュエルマ〇ターズをしているわけではないからして。
はい、致命的ポイントその1。召喚酔い。
自身の効果で特殊召喚しても、アドバンス召喚しても、他のカード効果で特殊召喚しても攻撃できない。うん、致命的。
《スキルドレイン》等で効果を無効にすることで攻撃できますが、後述するもう一つの効果が使えなくなるのでそれもう他のカード、なんだったら《神獣王バルバロス》……………最早それでいいのでは?
ンンンン、たかが召喚酔い程度で動揺するのは二流、否、三流にて、拙僧は一流のデッキビルダーを志しておりますれば……では次、
このカードは墓地からの特殊召喚はできない。
ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン、拙僧昂って参りました。
致命的ポイントその2。一番の難所。
前述で「盤面に出力する方法が『多くはないですがあるにはあります』。」と微妙に歯切れ悪く書いたのはこれが原因です。
墓地から特殊召喚できないというのはかなり選択肢が狭まってしまいます。《死者蘇生》を始めとした単純な蘇生札や墓地から2体同時に特殊召喚できる《星遺物の導き》が使えないってことですからね…。
墓地から特殊召喚できない以上、デッキ・手札・除外ゾーンから特殊召喚することになりますが、方法に関して何個か例を挙げてみます。(調べればまだ出てくると思います。)
【手札から特殊召喚】
・《メルフィー・フェニィ》
・《トイポット》
【デッキから出力】
・《No,29 マネキンキャット》(特殊召喚)
・《ユニオン・キャリア》(装備)
【除外ゾーンから特殊召喚】
・《D・D・R》
・《D・D・M》
・《次元誘爆》
最後です。
このカードが戦闘によって守備表示モンスターを破壊した場合、破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。
※《スフィンクス・テーレイア》は守備力の半分のダメージ
ンンン~~~~~~~~~~~~~~~~~、拙僧もはや失笑。
「守備表示モンスターを戦闘破壊した場合だけかよ」とか、「ステータスの半分だけかよ」とかあるかと思いますが、少し前の内容を思い返してみてください。『このカードは召喚・特殊召喚したターンに攻撃する事ができない。』んですよ~~。
あとは察してください。(丸投げ坊主)
3. 総括的なもの
散々ディスってしまいましたが、古いカードなのでこんなものですよね。これでもデッキビルダーの端くれなので滾ってはきてます。
本記事のまとめです。《スフィンクス・アンドロジュネス》をエースモンスターに据えるに当たって以下の点が考えるべき重要なポイントとなってきます。
●メインフェイズ1中に《アンドロ・スフィンクス》と《スフィンクス・テーレイア》の両方を盤面に出力する方法。
●メインフェイズ1中に《アンドロ・スフィンクス》と《スフィンクス・テーレイア》を適切な場面でタイミングを逃さずに同時に破壊する方法。これの選定が意外と難しかったりします。盤面破壊カードで相手の盤面を割れるのに自分の盤面を割るのに使ったりとかはできれば避けたいですね。(背に腹は代えられない場合は別ですが)
●《スフィンクス・アンドロジュネス》を特殊召喚した後の動き。
耐性が皆無なので特殊召喚したターンで相手のLPを削り切りたい。
気付いた方もいるかと思いますがこれはタイトルに一部答えがありますね。
●《光のピラミッド》は採用せず、《アンドロ・スフィンクス》と《スフィンクス・テーレイア》は基本的に戦闘しないので事故防止で各1枚ずつとし、どう触っていくか。
●デッキ全体をそれなりに戦っていけるものにする。
環境デッキとやり合えるくらいに強くしろというわけではないですが、やりたいことが全くできないのでは意味ないですからね。机上の空論にならないように気を付けたいですね。
色々とポイントを書きましたが、自己評価で上記を満しているであろうデッキは一応作ってあるので後編で紹介できたらなと思います。
もし、何かの都合で紹介できなくなったらごめんなさい。(先に謝っておくスタイル)
4. 最後に
デッキ紹介(をする前座であるエースモンスター紹介)はいかがでしたでしょうか。ディスりが多かったり、何かに乗っ取られていたりした気がしますがまあ気のせいでしょう。
読んでいただいた方の知見(カードプール)を広げるお手伝い、デッキ構築の助け(になるかこれ?)ができていたなら幸いです。
それではまた後編でお会いしましょう。