諸々の星 記録

主に遊戯王のこととか書こうかなと。気まぐれで書くため不定期更新です。

【遊戯王デッキ紹介】刻不知之神獣 -おまけ-

 前回の《スフィンクス・アンドロジュネス》デッキ紹介のおまけです。

 

 記事内で言及した『墓地の準備がある程度整えば《混沌の創世神》1枚+手札コストでLP削り切る没ルート』についてさらっと書きます。ルールミスあったらすみません。

 紹介記事本編 ↓

【遊戯王デッキ紹介】刻不知之神獣 -前編-

【遊戯王デッキ紹介】刻不知之神獣 -後編-

 

●《混沌の創世神》1枚でLP削り切る没ルート 

準備

デッキ《雷電龍ーサンダー・ドラゴン》《雷鳥竜ーサンダー・ドラゴン》《雷源龍ーサンダー・ドラゴン》《エクスプロードヴァレット・ドラゴン》

手札 : 《混沌の創世神》、手札コスト

墓地《雷獣龍ーサンダー・ドラゴン》《アンドロ》or《テーレイア》、《雷源龍ーサンダー・ドラゴン》、《ヴァレット・トレーサー》

除外 : モンスター1体 ( 相手の除外ゾーンでも可 )

その他条件

● 自分のLPが2000より多い

● 相手モンスターの攻撃力が6500以下

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① 墓地の《雷獣龍ーサンダー・ドラゴン》と《アンドロ》を除外し、《混沌の創世神》を特殊召喚

《雷獣龍ーサンダー・ドラゴン》の②効果でデッキから《雷電龍ーサンダー・ドラゴン》を特殊召喚

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② 《混沌の創世神》の効果で除外ゾーンから《アンドロ》を特殊召喚

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③ 《混沌の創世神》と《雷電龍ーサンダー・ドラゴン》で 《クロシープ》をリンク召喚し、雷電龍の②効果で《雷鳥龍ーサンダー・ドラゴン》をサーチ

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④ 《雷鳥龍ーサンダー・ドラゴン》の①効果で墓地から《雷源龍ーサンダー・ドラゴン》を特殊召喚

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⑤ 《雷源龍ーサンダー・ドラゴン》を素材に《超雷龍ーサンダー・ドラゴン》をEXデッキからリンク先に特殊召喚

《雷源龍ーサンダー・ドラゴン》の①効果で同名カードをサーチし、《クロシープ》の効果で墓地から《ヴァレット・トレーサー》を特殊召喚

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⑥ 《雷源龍ーサンダー・ドラゴン》を通常召喚

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⑦ 雷源龍と超雷龍で《ユニオン・キャリアー》をリンク召喚し、効果でデッキ (または手札) から《テーレイア》を《アンドロ》に装備

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⑧ 《ヴァレット・トレーサー》の効果で《アンドロ》を破壊し、《エクスプロードヴァレット・ドラゴン》をデッキから特殊召喚

LP500を支払いデッキから《ジュネス》を特殊召喚し、さらにLP500を支払い攻撃力を3000アップする

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⑧ 《クロシープ》と《ヴァレット・トレーサー》で《アンダークロックテイカー》をリンク召喚し、効果で相手モンスターの攻撃力を6500ダウン

《ジュネス》で攻撃力のダウンしたモンスターを攻撃し、6500の戦闘ダメージを与える

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⑨ 《アンダークロックテイカー》と《ジュネス》で《トロイメア・ユニコーン》をリンク召喚し、《エクスプロードヴァレット・ドラゴン》を対象に効果を発動

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⑩ 《エクスプロードヴァレット・ドラゴン》の①効果がチェーンで発動し、自身が破壊されてお互いに2000のバーンダメージで〆

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 以上が没になったルートの一例となります。

 没理由は色々とありますが、雷源龍と超雷龍とクロシープを入れる余裕がなかったというのが大きな理由一つです。あとは制限カードになるほど強力な超雷龍をリンク素材にするのが勿体無さ過ぎたとかですね。

 

 本当はtwitterに流そうと思っていたのですが、ルート手順が長かったのでtwitterに書ききれませんでした。そのため別な記事として載せることとし、ついでにスライドを用意させていただきました。ちょっとでもわかりやすかったと感じていただければ幸いです。

 

 それではまたいつかお会いしましょう。

 

 ついったー : もろほし @gillote9284

【遊戯王デッキ紹介】刻不知之神獣 -後編-

 初めましての方は初めまして。

 細々と遊戯王を嗜んでいる もろほし(@gillnote9284) です。以前は ぎるそん とかいう名前だった気もします。

 

 今回は前回の記事の後編です。《スフィンクス・アンドロジュネス》エースカードに据えたデッキの紹介記事本編となります。

 《スフィンクス・アンドロジュネス》及び関連カードは前回の記事で紹介しているので本記事では割愛します。

 前回の記事↓

morosonson.hatenablog.com

 

※本記事では基本的に《スフィンクス・アンドロジュネス》→《ジュネス》、《アンドロ・スフィンクス》→《アンドロ》、《スフィンクス・テーレイア》→《テーレイア》と略させていただきます。ご了承ください。

目次

  1. 前編のおさらい
  2. 2体の神獣をフィールド上に出力
  3. 2体の神獣を「同時に」、「タイミングを逃さず」破壊
  4. 《スフィンクス・アンドロジュネス》降臨
  5. 《スフィンクス・アンドロジュネス》再び
  6. 【刻不知之神獣】デッキリスト
  7. デッキの動き
  8. 最後に (デッキの遍歴)

1. 前編のおさらい

 前編ではジュネスとその関連カードを紹介しつつ、《アンドロ》《テーレイア》の弱…コホン使いにくさを目の当たりにして文句タラタラだったり何かに乗っ取られたりしていましたが、デッキを組む上で重要な点は以下になります。

 

● メインフェイズ1中に《アンドロ》と《テーレイア》の両方を盤面に出力する

 

● メインフェイズ1中に《アンドロ》と《テーレイア》を適切な場面タイミングを逃さずに同時に破壊する

 

●《ジュネス》を特殊召喚した後の動き。

耐性が皆無なので特殊召喚したターンで相手のLP(ライフポイント)を削り切りたい

 

● デッキ全体としてそれなりに戦っていけるものにする。

 

2. 2体の神獣をフィールド上に出力

 前回の記事でも紹介しましたが、《アンドロ》と《テーレイア》は墓地から特殊召喚できないため、除外・デッキ・手札からフィールド上に出力することになります。

 

 LINK VRAINS PACK3にて《ユニオン・キャリアー》という超便利カードが登場しました。このカードの登場により、盤面にどちらか1体とこのカードを出すことで《アンドロ》と《テーレイア》を揃えることが可能になりました。ジュネス新規と言っても過言ではないですね。

 

 さて、そのどちらか1体を出力する手段ですが今回白羽の矢が立ったのは…

 

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混沌の創世神

☆8 闇属性 雷族

ATK 2300 / DEF 3000

このカードは通常召喚できない。自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:手札から特殊召喚したこのカードが存在する場合、除外されている自分及び相手のモンスターの中から合計3体を対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。その内の1体を自分フィールドに特殊召喚し、残りを好きな順番で持ち主のデッキの一番下に戻す。

 

  墓地にスフィンクスの片方を落とす必要はありますが、このカード1枚で召喚権を使わずに《アンドロ》or《テーレイア》をフィールド上に特殊召喚できます。また、《雷龍融合》《混沌領域》でサーチが可能というのも大きいですね

 除外する相方の闇属性を《雷獣龍ーサンダー・ドラゴン》にすることで、デッキから《雷電龍ーサンダー・ドラゴン》リクルートして《ユニオン・キャリアー》まで繋げることができます。ついでにサンダードラゴンカードもサーチしちゃいましょう。

 

 カード1枚で召喚権を使わず《アンドロ》と《テーレイア》を並べることができ、サーチ手段も豊富とかジュネス界の革命ですね。これもジュネス新規と言っても差し支えないのでは?

 

  他、採用候補で挙がったカード ↓

《次元誘爆》

 このカードも1枚で《アンドロ》と《テーレイア》を揃えることができます。昔、《幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト》と組み合わせて使っていました。

 墓地に《アンドロ》と《テーレイア》の両方を落としかつ除外しなければならない、速攻魔法を触れるカードがほとんどない、《ユニオン・キャリアー》の存在などなどの理由で不採用としています。

 

《No.29 マネキン・キャット》

 こちらも便利カードですが、相手依存である点とサブルートで入れるにしても枠がなかったので今回は不採用としました。

 

《メルフィー・キャシィ》《メルフィー・フェニィ》

 数少ない《アンドロ》と《テーレイア》をデッキからサーチしたり、手札から特殊召喚できたりするカードです。

 前者はサーチしたところで手札から出力する手段が限られており、後者は相手ターンに《アンドロ》と《テーレイア》特殊召喚しても旨みがないという点から不採用としました。

 

3. 2体の神獣を「同時に」、「タイミングを逃さず」破壊

 《混沌の創世神》と《ユニオン・キャリアー》で《テーレイア》が装備された《アンドロ》の盤面に出来上がりました。次に必要な工程は『タイミングを逃さず』『同時に破壊する』ことです。

 『タイミングを逃さず』『同時に破壊する』方法ですが、皆さんは何を思い浮かべたでしょうか?2体以上のカードを同時に破壊するカードと言えば《光帝クライス》、《EMペンデュラム・マジシャン》、《ブラックローズ・ドラゴン》、《ブラックホール》、《つり天井》などなど多くはないですがそれなりのラインナップがあります。

 そして今回採用されたカードはこちら

 

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ヴァレット・トレーサー

☆4 闇属性 ドラゴン族

ATK 1600 / DEF 1000

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊し、デッキから「ヴァレット・トレーサー」以外の「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は闇属性モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 「え、これ1体しか破壊できなくない?」

 

 『同時に破壊する』というテキストに引っ張られると2枚を同時に破壊しなければならないと思いますよね。私も最初はそうでした。

 しかし、どうやら装備対象のモンスター1体を破壊するだけで『同時に破壊された』という扱いになるようです。 

 

 とは言えエビデンスは大事。KONAMI事務局に類似カード(メタルフォーゼ)で裁定を問い合わせました。(2020/10/10確認)

 

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 KONAMI事務局の回答としては、『モンスターが破壊された場合、そのモンスターの装備カードがルール効果で破壊されることを同時に破壊された』と扱うようです。

 "実際に破壊される"装備対象のモンスターと"装備対象のモンスターが存在しなくなることで破壊される"装備カードが『同時に破壊された』扱いになるのは不思議な感じがしますね。

 

 同時に破壊されることに意味があるのは『同時に破壊された』という唯一無二のテキストを持つ《スフィンクス・アンドロジュネス》しかいないので、これを使わない限りは特に気にする必要ないですね。

 趣旨から逸脱するのでこれ以上の深堀は割愛します。そういうものなのでしょう。

 

 兎にも角にも上記の裁定によりモンスター1体のみ破壊すれば良くなり、破壊する方法も多くなりました。《天空の虹彩》、《究極伝導恐獣》、《古代機械の射出機》などなど上げればキリがなくなりましたね。その中で今回《ヴァレット・トレーサー》を採用したのは、破壊とリクルートが同時である前提条件を満たした上でステータス面以外に以下の理由があります。

 

●《クイック・リボルブ》、《リボルブート・セクター》などで通常召喚権を使わずに盤面に用意でき、《アブソルーター・ドラゴン》など触る手段が豊富であること

● 効果使用後の制約は後述のワンショットルートにあまり影響しないこと

●《ヴァレット・トレーサー》でデッキからリクルートするモンスターが《ジュネス》降臨後に大きな役割を果たし、LP削り切れる動きに繋がること

 

 3つ目が理由として大きいです。

 妨害踏み抜き用で採用している《混源龍レヴィオニア》も場合によっては《ヴァレット・トレーサー》の代わりとして自分カード破壊に使用します。(対象取らない2枚破壊のうち1つを自分のモンスターに使うの少々勿体ないですが…)

 

 他、破壊候補として検討したカードと断念理由を簡単に書いておきます。

《究極伝導恐獣》

 特殊召喚がわりと容易で《ジュネス》を出しながら《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》まで繋げられますが、モンスターを裏側にしてしまい《ジュネス》の攻撃対象がいなくなってしまう点で不採用としました。

 

《天空の虹彩》、メタルフォーゼ関連

 前者は度重なる改訂によりフィールド魔法を触る手段が減ったこと、どちらも《ジュネス》を出した後にLPを削り切れるような動きがなかったので不採用としました。

 

《恐牙狼 ダイヤウルフ》 (2020/1/10 追記)

 獣族の《アンドロ》を対象とすることで相手フィールド上のカードを破壊できます。素材の縛りもなく、月光セットを用いれば簡単に盤面に出ることから月光セットと一緒に採用したかったのですが、メイン枠及びEX枠の都合上断念しました。

 

《古代機械の射出機》

 こちらも《重機貨列車デリックレーン》と組み合わせることで《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》まで繋げられますが、ベアトリーチェスフィンクスと《雷獣融合》を落とすのに使ってしまっており《古代機械の射出機》墓地に落とせるタイミングがなかったので不採用としました。

 

《スクラップ・ドラゴン》

 スクラップテーマは相性がそれなりにいいとは思っていましたが、使いこなせませんでした…(力量不足)

 

《光帝クライス》《EMペンデュラム・マジシャン

 出力手段と《ジュネス》を出した後の動きが思い浮かばなかったため不採用としました。

 

《つり天井》、《激流葬》

 自分のターンに破壊したかったため、一度セットを経由する必要がある罠カード破壊は不採用としました。

 

●《ブラックホール》、《ブラックローズ・ドラゴン》

 前者はメイン破壊カードにはなれませんが、1枚入れるくらいならいいかなと入れて何回か回した結果、使う場面がなかったのでデッキ枠を空けるため不採用にしました。

 後者はEXの枠がなかったので今回は採用を見送りました。

 

4. スフィンクス・アンドロジュネス降臨

 《混沌の創世神》と《ユニオン・キャリアー》による《アンドロ・スフィンクス》と《スフィンクス・テーレイア》の盤面出力、そして《ヴァレット・トレーサー》によるタイミングを逃さない同時破壊によりついに攻撃力6500の《スフィンクス・アンドロジュネス》が降臨です。(LP1000は投げ捨てるもの)

 

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 さて、《ジュネス》特殊召喚できたぜやったー!で満足するのは二流、否、三流にて、私は勝利を求めておりますれば……

 耐性皆無の《ジュネス》が次の自分ターンまで残るのはまず無理でしょう。なので勝利するためには相手の初期LP8000を特殊召喚したターンに削り取る必要があります。しかし攻撃力は6500、相手のフィールド上にはもちろんモンスターが存在します。ここからが勝負となりますね。

 

 では《ジュネス》降臨後にLP8000を削り切る方法を紹介していきます。

●無力化と炸裂

 相手に大きなダメージを与えるためにはまず相手のモンスターを無力化する必要があります。今回その役割を担うのは…

 

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アンダークロックテイカ

LINK2 闇属性 サイバース族

ATK 1000 / DEF -

効果モンスター2体 ①:1ターンに1度、このカードのリンク先の表側表示モンスター1体と、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターの攻撃力はターン終了時まで、対象としたリンク先のモンスターの攻撃力分だけダウンする。

 

 《アンダークロックテイカー》で相手モンスターの攻撃力を6500下げて攻撃力を0にし、6500の戦闘ダメージを与えます。

 相手の攻撃力が素で6500を超えるのは《万物創世龍》とヌメロニアス関連くらいです。大体のモンスターは攻撃力が0になるはずです。

 今回のデッキでは《ユニオン・キャリアー》で《雷電竜ーサンダー・ドラゴン》を素材とすることで《雷鳥竜ーサンダー・ドラゴン》をサーチし、各ヴァレットサポートも使いながらリンク素材を確保します。

 

 相手のLPが6500以下ならこれだけで勝利です。《捕食植物ヴェルデアナコンダ》でLP2000払った相手とかいいカモですね。

 相手のLPが6500より大きかった場合に残りのライフポイントをどう削り切るか。その答えが前述した《ヴァレット・トレーサー》でデッキからリクルートするこのモンスターとなります。

 

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エクスプロードヴァレット・ドラゴン

☆7 闇属性 ドラゴン族

ATK 2000 / DEF 2000

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。このカードを破壊する。その後、お互いに2000ダメージを受ける。②:フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから「エクスプロードヴァレット・ドラゴン」以外の「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。

 

 バトルフェイズで6500の戦闘ダメージを与えた後、メインフェイズ2で同時破壊に使った《ヴァレット・トレーサー》と攻撃力ダウンに使用した《アンダークロックテイカー》で《トロイメア・ユニコーン》をリンク召喚し、自分の《エクスプロードヴァレット・ドラゴン》を対象に取ることで2000バーンを与えて締めます。

 当たり前ですがお互いにダメージが発生するので自分のLPが2000以下なら引き分けになります。

 

………負けではないが?(往生際が悪い)

 

●倍加

 さて、(もうバレバレな気もしますが)いよいよデッキタイトルを回収です。

 攻撃力6500で相手のLPを削りきれないならもっと攻撃力を上げればいいのでは?ということでこのカードの出番です。

 

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No.60 刻不知のデュガレス

RANK4 炎属性 悪魔族

ATK 1200 / DEF 1200

レベル4モンスター×2 このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードのX素材を2つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる。 ●自分はデッキから2枚ドローし、その後手札を1枚選んで捨てる。次の自分ドローフェイズをスキップする。 ●自分の墓地からモンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。次の自分メインフェイズ1をスキップする。 ●自分フィールドのモンスター1体を選び、その攻撃力をターン終了時まで倍にする。次の自分ターンのバトルフェイズをスキップする。

 

  3つ目の効果を選択することで6500の2倍=13000で相手のLPを一気に削り切ります。次ターンのバトルフェイズがスキップされますがワンパンすれば関係ありませんね。(The・脳筋)

 炎属性であるため《ヴァレット・トレーサー》の効果を使う前に予めエクシーズ召喚をしておく必要があります。エクシーズ召喚には☆4ヴァレットモンスターや《暗黒竜 コラプサーペント》、《輝白竜 ワイバースター》を素材として使います。

 

 この倍加のルートは1つ目の《アンダークロックテイカー》&《エクスプロードヴァレット・ドラゴン》では相手のLPを削れないと判断した際の第二の牙という位置付けです。

 ちなみに第二の牙の癖にタイトルとなっているのは、単純にデッキ名を付ける上で使いやすかったからですはい。

 

5. スフィンクス・アンドロジュネス再び

 現実は厳しいものです。フィールド上の妨害や攻撃止める系はある程度踏み抜けるように構築しているつもりが、手札誘発の《Emダメージ・ジャグラー》や墓地起動の《超電磁タートル》は手が出しづらいため、《ジュネス》を特殊召喚したターンに勝てない時もあります。そんな時のリペア手段も用意しています。

 

 《ジュネス》は一度正規召喚ができれば蘇生・帰還が可能です。そこでもう一度《混沌の創世神》の出番です。

 《混沌の創世神》を《ジュネス》と《アンダークロックテイカー》除外して特殊召喚します。効果で《ジュネス》と《アンダークロックテイカー》他1体を選択し、《ジュネス》を特殊召喚することで《アンダークロックテイカー》がEXデッキに戻ります。再度相手モンスターの攻撃力を0まで下げて攻撃するといったことが可能となるわけです。

 

 さてその肝心な《混沌の創世神》を墓地から回収する手段としてこのカードを採用しています。

 

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熱き決闘者達

永続魔法

①:自分のモンスターの攻撃宣言時に、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。その攻撃を無効にし、対象のカードを破壊する。②:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いに1ターンに1枚しか魔法・罠カードを手札からセットできず、エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターはそのターンには攻撃できない。③:自分ドローフェイズのドロー前に発動できる。このターン通常のドローを行う代わりに、自分の墓地のモンスター1体を選んで手札に加える。

 

  《ドリル・ウォリアー》と迷いましたが、メインデッキ及びエクストラデッキの枠を割かずにやりたいことができるとしてこのカードに軍配が上がりました。②の縛りも《スフィンクス・アンドロジュネス》で戦う上でならそこまで気になるものでもないのかなと。

 

 《混沌の創世神》回収方法は《熱き決闘者達》以外にも、《雷獣龍ーサンダー・ドラゴン》でサーチに使用して除外された《雷龍融合》を手札に戻し、《一撃必殺居合ドロー》で手札コストにしつつ墓地の《混沌の創世神》をデッキに戻すことで、次のターンではありますが再度サーチが可能となります。

 

6. 【刻不知之神獣】デッキリスト

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http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/member_deck.action?cgid=59225a6fa29e02aa62ed793187d20b0a&dno=1&request_locale=ja

 

7. デッキの動き

 ● 初動
 初動は《源竜星ーボウテンコウ》+《電脳堺嫦ー兎々》セットで《永遠の淑女ベアトリーチェ》のエクシーズ召喚を狙います。ボウテンコウのシンクロ召喚には主に《サイキック・リフレクター》を使います。
 ベアトリーチェで墓地の送るのは《アンドロ》雷龍融合です。2枚目以降のリフレクターは兎々の蘇生コストに使います。
 
 余裕があればベアトリーチェの効果を使う前に《クィックリボルブ》などで《ヴァレット・トレーサー》から《混沌魔龍 カオス・ルーラー》シンクロ召喚して墓地肥やしを行います。
 カオスルーラーの落ち方が良ければ、ベアトリーチェで妨害対応用の《ブレイクスルー・スキル》を落としておく等しておき、《ジュネス》降臨の安全度を上げます。
 
● 初動後の動き
 初動後、決まったルートは存在しません。相手の盤面に合わせて柔軟に立ち回っていきます。(ルートあるにはありましがEX枠の関係上没としました…)
 
 基本戦術としては《暗黒竜 コラプサーペント》、《輝白竜 ワイバースター》や《リボルブート・セクター》によるモンスター展開から《トロイメア・フェニックス》、《アクセスコード・トーカー》などで相手の妨害を踏み抜きつつ、《混沌の創世神》で《アンドロ》と《テーレイア》、そして《ヴァレット・トレーサー》の盤面を構築し、《ジュネス》まで繋げます。
 
 《ジュネス》登場後は【4. スフィンクス・アンドロジュネス降臨】で書いた通りです。登場ターン中にライフ削り切りを狙います。
 ライフを削り切るにあたっての仮想敵及び対策は現状以下を考えています。
 ○双穹の騎士 アストラム《ヴァレルロード・ドラゴン》
 ○《超電磁タートル》、《Emダメージ・ジャグラー》⇒《墓穴の指名者》(これはまだ検討中です)
 
 《ジュネス》登場で決めきれなかった場合は《ジュネス》をリンク素材にしてしまいます。手札・デッキに戻されると、再度正規召喚を狙えはするものの蘇生するより格段と手間がかかるためです。(あと気持ち的に凹みます)
 《ヴァレルロード・ドラゴン》や《雷神龍ーサンダー・ドラゴン》で場を持たせながら、《混沌の創世神》による《ジュネス》の蘇生を狙います。
 
 以上がデッキの主な動きとなります。没となったルートは墓地の準備が整えば《混沌の創世神》1枚+手札コストでLP削り切るルートなのですが、Twitterか何かの媒体で没案としてそのうち紹介するかもしれないです。…多分
 2021/2/6追記 : 書きました ↓

8. 最後に

 少々長くなってしまいましたが、いかかでしたでしょうか。まだ検討の余地は残っているものの個人的には満足のいくデッキになったと思っています。

 長年組んでは崩しを繰り返していただけに、私自身も達成感のようなものを感じています。

 これからも不定期でまったり更新していくと思うので、気まぐれで覗いていただけたら嬉しい限りです。反応をもらえるともっと喜びます。

 

 それではまたいつかお会いしましょう。よいお年を。

 

【デッキ遍歴(簡潔版)】

①《幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト》+《次元誘爆》

 

~《ユニオン・キャリアー登場》~

 

②《ファントム・オブ・カオス》でスフィンクスの名前をコピーし、《百景戦都ゴルディロックス》でまとめて轢き倒す。

 

③《混沌の創世神》+ サンダー・ドラゴン に列車を混ぜて《重機貨列車デリックレーン》と《ジュネス》で《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》を出してワンショット

 

④《No.29 マネキン・キャット》+ 《壊星壊獣ジズキエル》 +《転晶のコーディネラル》 で《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》繋げてワンショット

 

⑤《混沌の創世神》+ サンダー・ドラゴン + 《ヴァレット・トレーサー》

 

 ついったー : もろほし @gillote9284

【遊戯王デッキ紹介】刻不知之神獣 -前編-

 初めましての方は初めまして。

 細々と遊戯王を嗜んでいる もろほし(@gillnote9284) です。以前は ぎるそん とかいう名前だった気もします。

 

 今回はデッキ紹介記事の、"前座"です。

 デッキの中核を担うエースカード及びその関連カードが何分古いカード(長いこと再録なし)であるため、知らない方々もいるかと思います。

 なのでまずはエースカード及びその関連カードを知ってもらおうという記事です。個人的感想も含めて各カードを紹介していこうと思います。

 

 知ってる!という方は後々アップされるであろう後編から見るのも良いかと思います。

目次

  1. エースモンスター
  2. 関連カード
  3. 総括的なもの
  4. 最後に

1. エースモンスター

 では早速、今回のデッキのエースモンスターに登場してもらいましょう!どうぞ!

 

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スフィンクス・アンドロジュネス

☆10 光属性 獣族

ATK 3500 / DEF 3000

このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上の「アンドロ・スフィンクス」と「スフィンクス・テーレイア」が同時に破壊された時、500ライフポイントを払う事でのみ手札またはデッキから特殊召喚する事ができる。
このカードが特殊召喚に成功した時、500ライフポイントを払う事で、エンドフェイズ終了時までこのカードの攻撃力は3000ポイントアップする。

 

 誰コイツと思ったそこの貴方、反応は間違っていません。

 

 なんと初出16年前再録13年前。(遊戯王カードデータベースより)

 ン~~古い!

 

 アメリカ産映画『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 光のピラミッド』(2005年:日本でテレビ公開)にて黒幕が使用したカードらしいですね。

 ちなみに本記事執筆者は本作品を見たことがない。

 

 早速、僕と一緒に効果を一つずつ見ていきましょう。

 

このカードは通常召喚できない。

 

ふむ、特殊召喚モンスターですか。エースモンスター足り得る良い条件ではないでしょうか。(上から目線オタク)

 

自分フィールド上の「アンドロ・スフィンクス」と「スフィンクス・テーレイア」が同時に破壊された時、500ライフポイントを払う事でのみ手札またはデッキから特殊召喚する事ができる。

 

 盤面に《アンドロ・スフィンクス》と《スフィンクス・テーレイア》を用意しなきゃいけない!?

 しかも同時に破壊しなきゃいけない!?

 え、「時、できる」だからタイミングを逃す!?!?

 

 ンンン、なんだコイツ(真顔)

 でも、こういう三癖くらいあるモンスター使いたくなりますよね。わかります。(何が)

 

 500LP失うのはまあ、許容範囲内でしょう。(おっと、カオスアトランタルは出禁だゾ☆)

 

 余談なのですが、このカードは『デッキからチェーンブロックを組んで効果が発動する』という珍しい効果を持っています。

 全てを調べたわけではないですが、この効果を持っているのは《ナーガ》と《スフィンクス・アンドロジュネス》のみとなります。

 公開ゾーンからデッキに戻って効果が発動する《ナーガ》はまだしも、公開ゾーンを一切経由・参照せずにデッキから効果が発動し特殊召喚される《スフィンクス・アンドロジュネス》は異色ですね。

 混同されがちですが、「憑依装着」モンスターや《レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン》などは召喚ルールによる特殊召喚であるため、チェーンブロックを作りません。

 

 またまた余談なのですが、『同時に破壊された』というテキストはこのカード特有となります。同時に、といっても何かあるわけではないのですが、効果・戦闘と書いてないのが後編で解説予定の内容に関連してたり、してなかったり。

 

 このカードが特殊召喚に成功した時、500ライフポイントを払う事で、エンドフェイズ終了時までこのカードの攻撃力は3000ポイントアップする。

 

 特殊召喚するだけで攻撃力6500!?

 前述の意味不明な出しにくさに見合った効果ではないでしょうか。

 しかもこのカード、蘇生制限を満たしていれば墓地から蘇生が可能。《死者蘇生》などの各種蘇生札で再度フィールドに舞い戻ることができ、かつ3000ポイントアップ効果を再度使用することで6500という超攻撃力でまた攻撃しにいけるという…ンンンン強い!!

 エースモンスターに据えるにはピッタリなロマン砲ですね。

 

 さらに500LP失うのはまままあ、許容範囲内でしょう。みんな1000LPくらい軽率に投げるでしょ?(偏見)

 

2. 関連カード

 ではでは《スフィンクス・アンドロジュネス》関連カードの面々に出てきてもらいましょう!まとめてどうぞ!

 

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アンドロ・スフィンクス

☆10 光属性 獣族

ATK 3000 / DEF 2500

フィールド上に「光のピラミッド」が存在する場合、500ライフポイントを払う事でこのカードを手札から特殊召喚する事ができる。このカードは召喚・特殊召喚したターンに攻撃をする事ができない。このカードは墓地からの特殊召喚はできない。このカードが戦闘によって守備表示モンスターを破壊した場合、破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。

 

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スフィンクス・テーレイア

☆10 光属性 獣族

ATK 2500 / DEF 3000

フィールド上に「光のピラミッド」が存在する場合、500ライフポイントを払う事でこのカードを手札から特殊召喚する事ができる。このカードは召喚・特殊召喚したターンに攻撃をする事ができない。このカードは墓地からの特殊召喚はできない。このカードが戦闘によって守備表示モンスターを破壊した場合、破壊したモンスターの守備力の半分のダメージを相手ライフに与える。

 

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光のピラミッド

永続罠

自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードがフィールド上から離れた場合、自分フィールド上に存在する「アンドロ・スフィンクス」、「スフィンクス・テーレイア」を破壊しゲームから除外する。

 

 では、また僕と一緒に《アンドロ・スフィンクス》と《スフィンクス・テーレイア》の効果を一つずつ見ていきましょう。(《光のピラミッド》は特に言うことないので割愛します。)

 あまりの効果にうるさくなってるかもしれませんが、ご容赦いただけるとありがたいです。

 

フィールド上に「光のピラミッド」が存在する場合、500ライフポイントを払う事でこのカードを手札から特殊召喚する事ができる。

 

ンンンンンンン、《光のピラミッド》触る手段ほとんどないが??《光のピラミッド》が手札に来るまで最上級モンスターの《アンドロ・スフィンクス》と《スフィンクス・テーレイア》を抱えてろってことぉ???

 

 いや、普通にきついっすね…。

 永続罠《光のピラミッド》を触る手段が現状のカードプールではかなり少ないという点、テキストからは読み取り辛いですが、召喚ルールによる特殊召喚であるため相手ターンに特殊召喚するということもできず、普通に使うと相手ターンを経由してからでないと特殊召喚できない点などなど。

 一応、アドバンス召喚はできますが…します?といったところ。

 吐けない最上級モンスターを手札に抱えてるのストレスの元ですね。

 

 当時はともかく、進歩した今のカードプールなら《アンドロ・スフィンクス》と《スフィンクス・テーレイア》を盤面に出力する方法は多くはないですがあるにはあります。なので後編で紹介するデッキには《光のピラミッド》を採用していません。

 

 まあ《光のピラミッド》ありきのこの使いにくい効果はまだ序の口なんですけどね。では、次。

 

このカードは召喚・特殊召喚したターンに攻撃をする事ができない。

 

ンンンンンンンンンンンン、何故召喚酔い?拙僧は遊戯王OCGをやっているのであってデュエルマ〇ターズをしているわけではないからして。

 

 はい、致命的ポイントその1。召喚酔い。

 自身の効果で特殊召喚しても、アドバンス召喚しても、他のカード効果で特殊召喚しても攻撃できない。うん、致命的。

 《スキルドレイン》等で効果を無効にすることで攻撃できますが、後述するもう一つの効果が使えなくなるのでそれもう他のカード、なんだったら《神獣王バルバロス》……………最早それでいいのでは?

 

 ンンンン、たかが召喚酔い程度で動揺するのは二流、否、三流にて、拙僧は一流のデッキビルダーを志しておりますれば……では次、

 

このカードは墓地からの特殊召喚はできない。

 

ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン、拙僧昂って参りました。

 

 致命的ポイントその2。一番の難所。

 前述で「盤面に出力する方法が『多くはないですがあるにはあります』。」と微妙に歯切れ悪く書いたのはこれが原因です。

 墓地から特殊召喚できないというのはかなり選択肢が狭まってしまいます。《死者蘇生》を始めとした単純な蘇生札や墓地から2体同時に特殊召喚できる《星遺物の導き》が使えないってことですからね…。

 墓地から特殊召喚できない以上、デッキ・手札・除外ゾーンから特殊召喚することになりますが、方法に関して何個か例を挙げてみます。(調べればまだ出てくると思います。)

 

【手札から特殊召喚

・《メルフィー・フェニィ》

・《トイポット》

【デッキから出力】

・《No,29 マネキンキャット》(特殊召喚)

・《ユニオン・キャリア》(装備)

【除外ゾーンから特殊召喚

・《D・D・R》

・《D・D・M》

・《次元誘爆》

 

 最後です。

 

このカードが戦闘によって守備表示モンスターを破壊した場合、破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。

※《スフィンクス・テーレイア》は守備力の半分のダメージ

 

 ンンン~~~~~~~~~~~~~~~~~、拙僧もはや失笑。

 

 「守備表示モンスターを戦闘破壊した場合だけかよ」とか、「ステータスの半分だけかよ」とかあるかと思いますが、少し前の内容を思い返してみてください。『このカードは召喚・特殊召喚したターンに攻撃する事ができない。』んですよ~~。

あとは察してください。(丸投げ坊主)

 

3. 総括的なもの

 散々ディスってしまいましたが、古いカードなのでこんなものですよね。これでもデッキビルダーの端くれなので滾ってはきてます。

 本記事のまとめです。《スフィンクス・アンドロジュネス》をエースモンスターに据えるに当たって以下の点が考えるべき重要なポイントとなってきます。

 

メインフェイズ1中に《アンドロ・スフィンクス》と《スフィンクス・テーレイア》の両方を盤面に出力する方法。

 

メインフェイズ1中に《アンドロ・スフィンクス》と《スフィンクス・テーレイア》を適切な場面タイミングを逃さずに同時に破壊する方法。これの選定が意外と難しかったりします。盤面破壊カードで相手の盤面を割れるのに自分の盤面を割るのに使ったりとかはできれば避けたいですね。(背に腹は代えられない場合は別ですが)

 

●《スフィンクス・アンドロジュネス》を特殊召喚した後の動き。

耐性が皆無なので特殊召喚したターンで相手のLPを削り切りたい

気付いた方もいるかと思いますがこれはタイトルに一部答えがありますね。

 

●《光のピラミッド》は採用せず、《アンドロ・スフィンクス》と《スフィンクス・テーレイア》は基本的に戦闘しないので事故防止で各1枚ずつとし、どう触っていくか。

 

●デッキ全体をそれなりに戦っていけるものにする。

環境デッキとやり合えるくらいに強くしろというわけではないですが、やりたいことが全くできないのでは意味ないですからね。机上の空論にならないように気を付けたいですね。

 

 色々とポイントを書きましたが、自己評価で上記を満しているであろうデッキは一応作ってあるので後編で紹介できたらなと思います。

 もし、何かの都合で紹介できなくなったらごめんなさい。(先に謝っておくスタイル)

 

4. 最後に

 デッキ紹介(をする前座であるエースモンスター紹介)はいかがでしたでしょうか。ディスりが多かったり、何かに乗っ取られていたりした気がしますがまあ気のせいでしょう。

 読んでいただいた方の知見(カードプール)を広げるお手伝い、デッキ構築の助け(になるかこれ?)ができていたなら幸いです。


 それではまた後編でお会いしましょう。

 

【遊戯王ギミック紹介】《星遺物の導き》を無限ループさせてみた

※注意:本記事の内容は2020/11/21のストラクチャーデッキ「凍獄の氷結界」発売に伴う《氷結界の虎王ドゥローレン》のエラッタによりできなくなりました。

 

 初めましての方は初めまして。

 細々と遊戯王を嗜んでいる もろほし(@gillnote9284) です。以前は ぎるそん とかいう名前だった気もします。

 

 気まぐれのブログ執筆です。 今回は私が最近使用しているデッキのギミック部分その終着点を紹介します。

 ギミック自体を簡単に説明すると……

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星遺物の導き

通常罠

①:手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、「星遺物」モンスター1体を除外し、自分の墓地のモンスター2体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。

 

「《星遺物の導き》を連発してボードアドバンテージを得よう!」というものです。

 

 でも………どうせ連発するなら"無限"に使ってみたくない?

 

 というわけで、前置きが長くなりましたが紹介する内容はタイトル通りです。《星遺物の導き》というカードを無限に使います。

 語彙力と文才に自信がないので読みにくいかもしれませんが、最後まで読んでいただけたのなら幸いです。

 

目次

  1. 《星遺物の導き》発動方法
  2. 《星遺物の導き》ループ必要カード
  3. 《星遺物の導き》ループ方法
  4. 《星遺物の導き》ループ勝ち方その1 無限破壊
  5. 《星遺物の導き》ループ勝ち方その2 無限デッキデス
  6. 《星遺物の導き》ループ勝ち方その3 無限攻撃力
  7. 《星遺物の導き》ループ勝ち方EXTRA
  8. 最後に

1. 《星遺物の導き》発動方法

 タイトルにもあるように星遺物を導きを無限に使うことが今回の紹介する内容になります。

 伏せなければ発動できない罠カードをどうやって無限に発動するのか?まず最初に出てくる疑問ですね。少しカードプールに詳しい方なら既に答えを得ていると思います。

 伏せなくても通常罠を発動する、それを叶えてくれるカードは…

 

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ジャンク・コレクター

☆5 光属性 戦士族

ATK 1000 / DEF 2200

フィールド上に表側表示で存在するこのカードと自分の墓地に存在する通常罠カード1枚をゲームから除外して発動する。このカードの効果は、この効果を発動するためにゲームから除外した通常罠カードの効果と同じになる。この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

 

墓地の通常罠をモンスター効果として発動することができる《ジャンク・コレクター》くんです。

 

《ジャンク・コレクター》は《星遺物の導き》の効果部分のみをコピーするので、コストの『手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、「星遺物」モンスター1体を除外し、』が必要なくなります。

この辺りは公式データベースを参照ください。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=4&cid=8606

 

《ジャンク・コレクター》は「1ターンに1度」という制限がないため、場に《ジャンク・コレクター》、墓地に《星遺物の導き》が揃えば1ターン中に何度でも使用可能となります。

 

上記を知っていただいた上で次の章から無限ループの解説に入ります。

    2. 《星遺物の導き》ループ必要カード

     《ジャンク・コレクター》で《星遺物の導き》を無限に発動する (場に《ジャンク・コレクター》、墓地に《星遺物の導き》を揃える) のに必要なカードは………

     

    《星遺物の導き》の蘇生対象その1、《ジャンク・コレクター》を除外ゾーンから帰還!

     

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    D・D・M

    ☆5 光属性 魔法使い族

    ATK 1700 / DEF 1500

    手札の魔法カードを1枚捨てる。ゲームから除外された自分が持ち主のモンスター1体を特殊召喚する。この効果は1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに発動する事ができる。

     

    《星遺物の導き》を除外ゾーンから回収!

     

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    星遺物へ至る鍵

    永続魔法

    ①:このカードの発動時に、除外されている自分のカードの中から、「ジャックナイツ」モンスター1体または「星遺物」カード1枚を対象にできる。その場合、そのカードを手札に加える。②:自分フィールドに「ジャックナイツ」モンスターが存在する限り、そのモンスターと同じ縦列で発動した相手の罠カードの効果は無効化される。

     

    《星遺物の導き》を墓地に送り

    かつ、《D・D・M》のコストを確保!

     

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    融合再生機構

    フィールド魔法

    ①:1ターンに1度、手札を1枚捨てて発動できる。自分のデッキ・墓地から「融合」1枚を選んで手札に加える。②:自分・相手のエンドフェイズに、このターン融合召喚に使用した自分の墓地の融合素材モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

     

    《星遺物の導き》の蘇生対象その2、《星遺物へ至る鍵》と《融合再生機構》を手札に戻す!

     

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    氷結界の虎王ドゥローレン

    ☆6 水属性 獣族 シンクロ

    ATK 2000 / DEF 1400

    チューナー+チューナー以外の水属性モンスター1体以上

    このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
    (1):このカード以外の自分フィールドの表側表示のカードを任意の数だけ対象として発動できる。
    その自分の表側表示のカードを持ち主の手札に戻す。
    このカードの攻撃力はターン終了時まで、
    この効果で手札に戻ったカードの数×500アップする。

     

    ※変更前

    1ターンに1度、自分フィールド上に表側表示で存在するカードを任意の枚数選択して持ち主の手札に戻す事ができる。このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、この効果で手札に戻したカードの数×500ポイントアップする。

     

    そして、任意の魔法使い族!

     

    最後に《D・D・M》と《氷結界の虎王ドゥローレン》を墓地に送りながらモンスターを1体墓地から蘇生できる

     

    f:id:moro_sonson:20200814232934j:plain

    神聖魔皇后セレーネ

    リンク3 光属性 魔法使い族

    ATK 1850 / DEF -

    魔法使い族モンスターを含むモンスター2体以上

    ①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動する。お互いのフィールド・墓地の魔法カードの数だけこのカードに魔力カウンターを置く。②:フィールドに「エンディミオン」カードが存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。③:1ターンに1度、自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドの魔力カウンターを3つ取り除いて発動できる。自分の手札・墓地から魔法使い族モンスター1体を選び、このカードのリンク先となる自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。

     

     お気づきかと思いますが《神聖魔皇后セレーネ》も含め上記のカードは全て名称ターン1がありません。

     さて、ルートまで見えた方もいらっしゃるかと思いますが一応次の章にルートを記載します。

      3. 《星遺物の導き》ループ方法

       何個かルートが存在しますが、今回は1つのルートを例にして紹介します。

       

      初期盤面1例

      [メインモンスターゾーン]《ジャンク・コレクター》、任意の魔使い族

      [墓地]《D・D・M》、《氷結界の虎王ドゥローレン》、《星遺物の導き》

      [手札]《融合再生機構》、《星遺物へ至る鍵》

      [EX]《神聖魔皇后セレーネ》

      [メインデッキ]《融合》(墓地でも可)

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      ① 《ジャンク・コレクター》で《星遺物の導き》の効果を使用し、《D・D・M》と《氷結界の虎王ドゥローレン》を墓地から特殊召喚

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      ② 《星遺物へ至る鍵》を発動し、除外ゾーンから《星遺物の導き》を回収

      ③ 《融合再生機構》を発動し、《星遺物の導き》を手札コストに《融合》をデッキまたは墓地から手札に加える

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      ④ 《融合》を手札コストに《D・D・M》の効果を発動し、除外ゾーンから《ジャンク・コレクター》を帰還

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      ⑤ 《氷結界の虎王ドゥローレン》の効果で《星遺物へ至る鍵》と《融合再生機構》を手札に戻す

       ※1ループ終了時、下記画像の状況となります

      f:id:moro_sonson:20200815022810j:plain

       

      ⑥ 《氷結界の虎王ドゥローレン》+《D・D・M》+ 任意の魔使い族 で《神聖魔皇后セレーネ》をリンク召喚

       ※勝ち方その1、相手プレイヤー干渉タイミング

      f:id:moro_sonson:20200815022846j:plain

       

      ⑦ 《神聖魔皇后セレーネ》の効果を発動し、任意の魔法使い族を蘇生

       ※勝ち方その2、相手プレイヤー干渉タイミング

      f:id:moro_sonson:20200815022903j:plain

       

      ⑧ 《ジャンク・コレクター》で《星遺物の導き》の効果を使用し、《D・D・M》と《氷結界の虎王ドゥローレン》を墓地から特殊召喚

      f:id:moro_sonson:20200815022932j:plain

       

      ⑨ 《星遺物へ至る鍵》を発動し、除外ゾーンから《星遺物の導き》を回収

      ⑩ 《融合再生機構》を発動し、《星遺物の導き》を手札コストに《融合》をデッキまたは墓地から手札に加える

      f:id:moro_sonson:20200815023008j:plain

       

      ⑪ 《融合》を手札コストに《D・D・M》の効果を発動し、除外ゾーンから《ジャンク・コレクター》を帰還

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      ⑫ 《氷結界の虎王ドゥローレン》の効果で《星遺物へ至る鍵》と《融合再生機構》、《神聖魔皇后セレーネ》を手札に戻す

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      ⑬ ⑤の状況に戻っているため、以降は無限ループとなる

       

       上記の無限ループでどうやって勝つのか?ここで重要になるのがちょくちょく登場した『任意の魔法使い族』となります。

        4.《星遺物の導き》ループ勝ち方その1 無限破壊

         ここから現状のデッキで採用されている勝ち筋を3つ紹介していきます。

         ちょくちょく登場した『任意の魔使い族』、このモンスターの役割は『墓地から蘇生される』と『墓地に送られる』の2つです。

         なので、この2つの役割により効果が起動するものかつ、『名称ターン1がないもの』というのが勝利カードになりうる条件となります。

         

         上記を踏まえた上で、勝ち方その1は…

         

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        EMスカイ・マジシャン

        ☆7 風属性 魔法使い族

        ATK 2500 / DEF 2000

        「EMスカイ・マジシャン」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:1ターンに1度、自分が魔法カードを発動した場合に発動する。このカードの攻撃力は300アップする。②:自分フィールドの永続魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻す。その後、手札から「魔術師」永続魔法カード1枚を発動できる。この効果は相手ターンでも発動できる。③:表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。

         

        無限に墓地へ送られる《EMスカイ・マジシャン》で無限破壊を行い、相手の盤面を空にしてLP8000を削り取れ!

         

         ③の破壊効果って名称ターン1ないのですね。(最近知った)

         無限破壊後、盤面には《神聖魔皇后セレーネ》及び《ジャンク・コレクター》が残るため、再度《星遺物の導き》の効果を使用しモンスターを展開、《アクセスコード・トーカー》等のリンクモンスターを並べていき(頑張って)LP削れる分の打点を作ります。

         

         《EMスカイ・マジシャン》は②の効果で《星遺物へ至る鍵》を1度だけバウンスできるため、無限ループにはなりませんが《ジャンク・コレクター》による《星遺物の導き》を連発できるので相性GOOD。第2の《氷結界の虎王ドゥローレン》という位置付けで現在採用されています。

         

         さて、本章で紹介した勝ち方その1には弱点があります。

         それは破壊耐性持ちや効果を受けない系のモンスターを除去できないことです。例として《無限起動要塞メガトンゲイル》や《ヴァレルガード・ドラゴン》が挙げられますね。

         

         次の章はそんな処理できないモンスターが相手の盤面にいた場合の勝ち方になります。

          5.《星遺物の導き》ループ勝ち方その2 無限デッキデス

           前の章では『墓地に送られる』に着目した勝ち方でした。もう片方の『墓地から蘇生される』に着目した勝ち方その2は…

           

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          闇帝ディルグ

          ☆6 闇属性 魔法使い族

          ATK 2400 / DEF 1000

          このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、 相手の墓地に存在するカードを2枚までゲームから除外する事ができる。 さらに、除外した数だけ相手のデッキの上からカードを墓地へ送る。 このカードは召喚・特殊召喚したターンには攻撃する事ができない。

           

          無限に蘇生される《闇帝ディルグ》で無限にデッキトップを落とし続けて、相手のデッキを0にしろ!

           

           テキストの通りです。特に言うことありません。

           遊戯王は無限ループを省略できないらしいので完全にデッキデスするのにちょっと時間かかるのがネックですね。

           

           ループ手順内でも注釈で入れましたが、相手のデッキに干渉するタイミングは決まっています。

           なのでオフ会などのカジュアルな環境では一度ループを一周させてループ証明後、干渉タイミングで止めて相手のデッキを2枚落とし続ける許可を相手から得られれば時間短縮でお互い楽ですね。これは対戦相手の懐に広さに賭けましょう。相手のデッキ次第では許可がもらえない状況もあります。その時は諦めて回します。

           

           このカードに辿り着いたのは下記ブログ記事のおかげだったりします。(掲載許可は取っています。)

          sugar-deck.hatenablog.com

          こちら記事でも《神聖魔皇后セレーネ》を使用した興味深い無限ループが解説されています。とても読み易いです。こちらも是非。

           

           さて、相手の盤面に左右されず勝利できる勝ち方その2、一見無敵のように見えてこれも弱点があります。

           それは墓地に送られることで効果が発動し、自分の盤面に干渉される場合です。何個か例を挙げると《彼岸の悪鬼 ファーファレル》や《タックルセイダー》が該当します。また、ピンポイントですがデッキ破壊メタの《ペンギン・ナイト》や《驚天動地》、除外ができなくなる《王宮の鉄壁》や《アーティファクト-ロンギヌス》も該当しますね。

           《驚天動地》等の公開領域にあるカードは割ってからループに入る、彼岸が見えたら別の勝ち方を選ぶ、というように見えてさえいれば臨機応変に立ち回れますが、《タックルセイダー》等の非公開領域かつカテゴリ外のカードは対応が難しいのが現状です。

           

           次の章は処理できないモンスターが相手の盤面に存在するかつ、彼岸カード等デッキデスを行うことでこちらの盤面に干渉される要素が見えている場合の勝ち方(最終手段)になります。

          6.《星遺物の導き》ループ勝ち方その3 無限攻撃力

           その1とその2、どちらの方法でも勝利ができない場合の最終手段を紹介します。

           本ループ、実はもう何個か無限に行われる要素があります。その一つに《融合再生機構》と《星遺物へ至る鍵》で『1ループ毎に魔法カードが2枚発動される』があります。

           フィールド魔法《融合再生機構》を使う関係上、《魔法都市エンディミオン》と《マジックテンペスター》を使ってのバーン勝利はできません。

           その上で『1ループ毎に魔法カードが2枚発動される』ことを利用した勝ち方その3は…

           

          f:id:moro_sonson:20200814233044j:plain

          魔法の操り人形

          ☆5 闇属性 魔法使い族

          ATK 2000 / DEF 1000

          このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを1つ置く。このカードに乗っている魔力カウンター1つにつき、このカードの攻撃力は200ポイントアップする。また、このカードに乗っている魔力カウンターを2つ取り除く事で、フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する。

           

          誰?????

           

          失礼、気を取り直して……魔力カウンターを載せまくって無限大の攻撃力で上から殴れ!

           

           2002年初版、最新で2008年再録のカードらしいです。

           昔のカードというのもあり魔力カウンターを乗せる効果にターン1制限はありません。『1ループ毎に魔法カードが2枚発動される』ことで攻撃力を400ずつ上げていきます。

           また、このカードの偉いところは2個ずつ乗る魔力カウンターを取り除くことでモンスター限定ではありますが、無限除去も行えるところにあります。

           なので、モンスターを全滅させてから無限攻撃力で攻撃するというのも可能となります。相手モンスターが全て守備表示だった場合や戦闘ダメージを0にする《アーマー・カッパー》等が存在する場合に有効ですね。

           

           ちなみに《魔法の操り人形》を使う場合、盤面に残っていなければならないため、3章に記載したループ手順に任意の魔法使い族が1体追加で必要となります。1ループ目の《神聖魔皇后セレーネ》で《魔法の操り人形》を特殊召喚し、2ループ以降は追加で用意した魔法使い族モンスターを素材にして《神聖魔皇后セレーネ》をリンク召喚、効果で魔法使い族を蘇生という流れとなります。

           

           以上が現状採用されている勝ち筋になります。次の章では採用検討中または没になった勝ち筋を紹介していきます。

          7.《星遺物の導き》ループ勝ち方EXTRA

           本章では採用検討中または没になった勝ち筋を書き連ねていきます。

          ●《アイルの小剣士》による無限攻撃力アップ

          ●《プリーステス・オーム》による無限バーン

          ●《魔術師の再演》によるレベル3以下魔法使い族の無限出力

          ●《プレデター・プランター》による捕食植物モンスターの無限出力

          ● 無限〇〇〇〇〇〇

          ●《アイルの小剣士》による無限攻撃力アップ

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          アイルの小剣士

          ☆3 水属性 戦士族

          ATK 800 / DEF 1300

          自分のフィールド上に存在するこのカードを除くモンスター1体を生け贄に捧げる度に、このカードの攻撃力はターン終了時まで700ポイントアップする。

           

           《魔法の操り人形》を見つけるまでは採用予定だった、《D・D・M》と《氷結界の虎王ドゥローレン》を何度も墓地へ送れるカード。盤面への出力手段が乏しかったため現状は《魔法の操り人形》に役割を譲っています。

           

           しかし、《神聖魔皇后セレーネ》及び任意の魔法使い族が必要ない点で非常にコンパクトな無限ループを可能とし勝ち筋にもなれるため、今でも検討候補の1枚となります。墓地除外で任意の戦士族をデッキから特殊召喚する超バグカードが出たら真っ先に採用します。

           

           ちなみに『《ジャンク・コレクター》が無限に除外される』ことを利用して《海晶乙女グレート・バブル・リーフ》で無限に攻撃力を上げることも考えましたが現実味がなかったので没になりました。

          ●《プリーステス・オーム》による無限バーン (2020/09/10 修正)

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          プリーステス・オーム

          ☆4 闇属性 魔法使い族

          ATK 1700 / DEF 1600

          自分フィールド上に表側表示で存在する闇属性モンスター1体を生け贄に捧げる事で、相手ライフに800ポイントダメージを与える。

           

           数多の射出カードが禁止となっている中、現存している射出カード。

           

           このカードでバーン勝利する場合、「リリースする闇属性モンスター」と「セレーネを作るためのモンスター」の2体が追加で必要となってきます。前者も後者も《プリーステス・オーム》が使用できますが、自身を使用すると片方が満たせなくなります。

           安定して勝利する手段としてはGoodなのですが、無限ループするためにはもう一押し必要であったため今回は見送りました。

           しかし、次で紹介するギミックが投入できれば充分採用圏内になるため、こっそり入れいるかもしれないです。

          ●《魔術師の再演》によるレベル3以下魔法使い族の無限出力

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          魔術師の再演

          永続魔法

          ①:このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、自分の墓地のレベル3以下の魔法使い族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「魔術師の再演」以外の「魔術師」永続魔法カード1枚を手札に加える。

           

           本ループの無限に行われる要素の一つ『《氷結界の虎王ドゥローレン》による永続魔法及びモンスターの無限再利用』を利用したレベル3以下魔法使い族の無限出力。《魔術師の再演》には名称ターン1制限がないため、《氷結界の虎王ドゥローレン》で《神聖魔皇后セレーネ》と《星遺物へ至る鍵》、《融合再生機構》を手札に戻す際に一緒に戻すことで無限に再利用します。

           

           《EMスカイ・マジシャン》を採用している関係上採用したい1枚ではありますが、少ない枠で無限に蘇生してしっくりくるカードがいなかったので現状採用を見送っています。

           

           しっくりくるカードには出会えませんでしたが、私が調べた限りだと《サウザンド・アイズ・サクリファイス》による無限吸収、《セイクリッド・ハワー》によるセイクリッド無限蘇生辺りが面白そうだなと思いました。他のカードも可能性はあると思います。興味があったら遊戯王データベースのカード検索でレベル1~3、魔法使い族で調べてみてください。

          ●《プレデタープランター》による捕食植物モンスターの無限出力

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          プレデタープランター

          永続魔法

          このカードのコントローラーは、自分スタンバイフェイズ毎に800LPを払う。またはLPを払わずにこのカードを破壊する。①:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分の手札・墓地からレベル4以下の「捕食植物」モンスター1体を選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

           

           《魔術師の再演》と同じです。候補には挙がりましたが、捕食植物カテゴリが浮いた存在となるため没となったカードです。私は捕食植物モンスターを調べ切れていないのですが、もしかしたら無限に出力して面白い捕食植物がいるかもしれませんね。興味がある方は調べてみてください。

          ●無限〇〇〇〇〇〇

           ちなみに《魔術師の再演》と《プレデタープランター》が盤面に揃った場合、

           1ループ毎に《D・D・M》、《氷結界の虎王ドゥローレン》、レベル3以下の魔法使い族、捕食植物が出力されることになります。

           

           LINK4のモンスターをリンク召喚できるわけです。

           

           ということは…3章に記載したループ手順の《神聖魔皇后セレーネ》部分がLINK4の………

           

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          鎖龍蛇-スカルデット

          LINK4 地属性 ドラゴン族

          ATK 2800 / DEF -

          カード名が異なるモンスター2体以上

          ①:このカードは、このカードのリンク素材としたモンスターの数によって以下の効果を得る。 ●2体以上:このカードのリンク先にモンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動する。そのモンスターの攻撃力・守備力は300アップする。 ●3体以上:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。手札からモンスター1体を特殊召喚する。 ●4体:このカードがリンク召喚に成功した時に発動できる。自分はデッキから4枚ドローし、その後手札を3枚選んで好きな順番でデッキの下に戻す。

           

           《鎖龍蛇-スカルデット》になるわけです。もうおわかりですよね?つまり、《鎖龍蛇-スカルデット》のモンスター4体素材時の効果を無限に使うことができます。無限スカルデットの完成です。実質、無限ドローとなるため《封印されしエクゾディア》を揃えるも良し、《天穹覇龍ドラゴアセンション》の打点にするのも良し。デッキの下に戻すカードを調整し、3体以上の効果を利用することでデッキから好きなモンスターを特殊召喚することもできちゃいますね。

           

           永続魔法がサーチしにくいというのもあり、現実味がなかったため没となりましたが、こういうロマンもあっていいかなと思うアラサー男性です。

           

           以上が採用検討中または没になった勝ち筋の紹介となります。

          8. 最後に

           私が現在使用しているデッキの一番やりたい部分の解説いかがでしたでしょうか。今回はループとして紹介しましたが、『《ジャンク・コレクター》+《星遺物の導き》を何度も使う』というのがベースコンセプトとなっているため、ループできない状況だったとしても大型リンクモンスターを並べたり、相手ターンに除去を飛ばしたりと臨機応変に立ち回れるように構築しているつもりです。(あくまで「つもり」ですが…)

           実際のデッキ中身ですが、未だに細かい部分の調整ができていないので今回は割愛します。いずれ紹介できたらなと思っています。

           

           コロナ禍でオフ会などもなく大変な今、皆様の遊戯王のモチベーションに少しでも働きかけられたのなら幸いです。

           最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまたいつかお会いしましょう。

           

           

          ついったー : もろほし @gillote9284